誘惑☆ダーリン-三人の王子様-
「翠って、分厚い本読むの、好きだよね」
「まぁ」
「眠くならない?」
「なるよ、たまに」
「そーなんだ」
なんだ、この会話。
友達になったばかりの中学生みたいなだな。
「偉いよ、翠くんっ!」
えへへっと笑って俺の頭を撫でるくるみ。
その行動に思わずドキッとしてしまう自分。
……ドキッ?
初めての、感覚。初めての、感情。
ドキッとした。
くるみの行動にドキッとしてしまった。