誘惑☆ダーリン-三人の王子様-
でも、あの三人はあんたらみたいな卑怯な女には渡せない。
静かで外では生徒の声がかすかに聞こえるだけ。
助けを求めても、声をあげても誰も助けに来ないだろう。
無駄な体力は使わない。
それだったら殴られるのを我慢させる体力に使いたい。
私は弱くなりたくないんだ。
あの三人には迷惑をかけたくないんだ。
『うっざ』
その言葉と共に私の頬に手が当たる。
パチンと音がして、すぐに消えて行く。