誘惑☆ダーリン-三人の王子様-
だけど、そう簡単には行かなくて……。
『じゃあ好きになってくれるまで離れないー』
俺の体は、こいつに支配された。
べたべたと至るところに手を絡ませる。
生ぬるい吐息が耳元にかかる。
……マジでキモイから。
「日向!!」
楓は大声で俺の名前を呼び教室にズカズカと入ってきた。
楓の顔は、悲しそうな、怒ってるような。
今まで見せたことのないような表情をしていた。
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