星になっても
息をきらしながら
手術室の前につくと
蒼白している美菜の家族がいた。
「美菜はっ?」
――緊急手術――
ドクンッと大きく胸が揺れた。
悪い予感が当たったような気がした。
美菜のお父さんが立ち上がる。
「駿くん…美菜はいま手術中だ
まだわからない…」
背中に冷や汗が流れる。
たいしたことないだろう
と思っていた。
いや、
思いたかった。
「美菜っっ!!」
美菜の家族の蒼白した顔を見ると
頭が真っ白になり壁を叩いてその場にしゃがみこんだ。
こんな時ばかり予感があたる自分にいらつく。
ちくしょ…