星になっても
「駿くん?どうしたのぼ-っとして」
声のしたほうを振り向くと
美菜の親友の咲ちゃんが立っていた。
咲ちゃんはしらないのだろう。
今の俺には掛け離れたくらいにこにこと笑っている。
「美菜が…」
死んだ。
なんていえねぇ。
「分かった!!美菜とケンカでもしたんでしょう?
だめじゃん大会前なのに部活抜け出しちゃ
あっあたしこれから雄介と待ち合わせだからじゃあねっ」
一方的に話して
俺がなにもいう隙もないまま行ってしまった。
引き止める力ももうない。