星になっても
駿side
その後
美菜が星になって
1年がたった。
あのあと俺は
美菜の最後の願いで沢山の人に会いに行った。
―お父さんとお母さんには今まで育ててくれてありがとう。親不孝者でごめんね。大好きだよって―
―お姉ちゃんには…喧嘩ばかりしてたけどいつも相談とか聞いてくれてありがとう。彼氏と仲良くするんだよって―
俺が伝えると
みんな涙を流して喜んだ。
「駿君…ありがとう」
美菜のお母さんは
涙を流しながら笑った。
俺の頭に焼き付いた
最後の美菜にそっくりの笑顔を。