キミが好き
たこ焼きに、焼きそばに、お化け屋敷に、アロマテラピー。
いろんな出し物があって、目移りしながら一つ一つ回る。
あっという間に、手には食べ物やもらった風船やらでいっぱいになった。
「よし、そろそろメイン会場行こっか〜」
可奈の言葉に賛成して、3人で体育館に向かう。
「今の時間って、なにがあってるの?」
「劇よ」
文化祭のしおりを開きながら、奈都が言う。
でも、あたしたちは劇が終わると同時に体育館に入った。
「あ、劇終わっちゃったみたい…」
「本当だー次なにかなー?」
そう言いながら、中間ぐらいに5人分席を取る。
ステージの幕は閉まったままで、まだ始まる様子はない。
そうこうしているうちに、山田と優くんも合流した。