キミが好き




「あのね…!あっくんとは小さい時よく一緒にいて、幼…「婚約者だよ」




……え?





あたしの言葉を遮って言ったあっくんの言葉にあたしは、驚いた。





「朱里ちゃんと俺、高校卒業したら結婚すんの」





ニッコリ笑ったまま、そう言うあっくん。





「…ちょっと、あっくん…!」





必死に訴えても、あっくんは不思議そうな顔をするだけ。




「…俺、行くわ」





山田は、そう言うとあたしに背を向けてしまった。




さっきまでは、隣にいたのに。




隣で笑ってくれてたのに。






どうして、こうなっちゃうの……?




< 127 / 220 >

この作品をシェア

pagetop