キミが好き
「あのね…!あっくんとは小さい時よく一緒にいて、幼…「婚約者だよ」
……え?
あたしの言葉を遮って言ったあっくんの言葉にあたしは、驚いた。
「朱里ちゃんと俺、高校卒業したら結婚すんの」
ニッコリ笑ったまま、そう言うあっくん。
「…ちょっと、あっくん…!」
必死に訴えても、あっくんは不思議そうな顔をするだけ。
「…俺、行くわ」
山田は、そう言うとあたしに背を向けてしまった。
さっきまでは、隣にいたのに。
隣で笑ってくれてたのに。
どうして、こうなっちゃうの……?