キミが好き
…─次の日。
いつものように、みんなでワイワイ過ごす昼休み。
なのに、一番煩いやつの姿が見当たらないんだ。
「あれー?山田は?」
気づいた可奈は、そう言ってあたしを見る。
「し、知らないよ!なんであたし見るの?」
慌てたように言うと可奈は
「だって、朱里、山田と付き合ってるんじゃないの?」
……は?
なんでそうなってるの?
「みんな言ってるよ?」
みんなぁ?
「文化祭以来、仲いいし…違うの?」
「…つ、付き合ってなんかないよっ」
むしろ、険悪ムード。