キミが好き
「ば、ばっかじゃねーの?」
由梨が好きだ、なんて言えるかよ。
自分でも、わかるくらい顔が真っ赤になったのがわかった。
そんな、俺を見た由梨は
「…やっぱり、分かりやすいの、はるちゃんは。」
そう言いながら、悲しそうな顔をする。
そして、沈黙。
なんだよ、この沈黙。
そんなことを、思っているとグラッと視線が90°変わった。
「えっと…由梨?」
状況が読めないんだけど。
俺の上に、馬乗りになる由梨。
俺は、由梨とベッドに挟まれた状態になった。