キミが好き





ついに、泣き崩れるあたしを優しく山田が支えてくれて




優しく言ってくれた。




「諦めなくてもいいから…」





予想外の言葉に、涙は引っ込む。





「いいの……?」





あたし、まだ山田を好きでいいの…?




困惑するあたしに、山田は優しく笑うと





「もっと大切な存在に気づいたから」





もっと大切な存在。





「それって…」





「朱里のことだよ」





あたしのこと…






< 153 / 220 >

この作品をシェア

pagetop