キミが好き
大好きだもん
1か月記念
想いが伝わってから、早1か月。
付き合うことを伝えて、一番に喜んでくれたのは、意外にも奈都だった。
「朱里〜っ」
そんなあたしに、話しかけてくるうるさいやつ約二名。
山田と可奈。
「ねぇ!1か月記念に今日どっか行こうよ!」
って、あんたが行きたいんじゃないの?
「な?朱里行こうぜ」
お前も行きたいだけだろ。
「朱〜里っ!彼氏もそう言ってることだし行こっ?」
“彼氏”その言葉に少しくすぐったくなる。
あたしは山田の“彼女”で、山田はあたしの“彼氏”なんだよね。
なんか慣れないなーなんて思いながら頷くと、うるさいやつ2人によって話が着々と進められていった。
「朱里〜奈都〜優くん〜!今日はボーリング&カラオケに決まったから〜」
って、そんなにガッツリ遊ぶんすか。
「なんか文句あるヒトー?」
いや、別にないっすけど。