キミが好き
「あんたといたら、キュン死してしまいそうだわ…」
そうポツリと言ったあたしに山田は鼻で笑うと
「なんだそれ、お前はバカか。」
とか、なんとか言ってくるけどキュンキュンし過ぎて死にそうってことだよ。
「バーカ。」
「はー？お前がバカなんだよ。」
わーわー言い争って、付き合っているころとちっとも変わらないかもだけど。
山田が言う“お前”があたしには付き合ってから特別に聞こえるんだ。
なんだか、俺のものだって言われているみたいで。
それだけで、キュンとするのだから…
本当にキュン死しちゃうんじゃないかって心配になる。
