キミが好き

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山田と朱里の喧嘩はずっと続いていたがなんだかんだで合宿先へ着いた。



「ごめんねっ…うるさかったでしょう?」



可奈がバスからおりてすぐに声をかけたのは山田と仲のいい優くん。



かっこよくて、優しくて、頭のいい優くん。



結構タイプだったりして。


「ううん、楽しかったよ」


と笑った優くんに胸キュン。


朱里と奈都は優くんと同じ中学だったんだよね。



可奈には、優くんじゃなくて山田を好きになった朱里がよくわからなかった。



「あははっ…優くん優しいんだね」


「そんなことないよ。それより可奈さん奈都たちのとこ行かなくていいの?」



え……?
奈都のこと呼び捨てなの…?


「あ、う、うん…そろそろ行かなきゃかも。じゃあ、あとでね!」



気になったはものの、中学一緒だったんだもん。


普通だよね?


って自分に言い聞かせてその場をあとにした。





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