キミが好き
「でも、どんどん惹かれていったんだ」
ツンツンしているとこも。
意地っ張りなとこも。
人一倍、彼を思っているとこも。
不器用な優しさも。
コロコロ変わる表情も。
「全てが愛しいよ」
「…」
「そうじゃなきゃ1年も追いかけない」
そう強く言うライチに、目を離せなくなった。
今まで、あたしはライチの何を見てきたのだろうか?
辛いときにはいつも当たり前のように、隣にいてくれた。
その優しさも。
強い想いも。
今の今まで気づいていなかったんだ。