キミが好き
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か、帰りたい。
「もおー朱里も飲みなよーほらほらほら〜きゃはははっ」
「…あ、う、うん…」
今、流行りのハイボールが並々とグラスに注がれた。
それにしても、奈都…
お酒が入ると、キャラ変しちゃうなんて知らなかったんですけど…
「奈都〜そんな子だったなんて知らなかったわよ〜うう〜お母さん悲しいっ」
そして、可奈…
お前はいつから奈都のお母さんになったわけ!?
「優くん…この2人どうしよう…」
そこまで、飲んでないのに酔っぱらいのサラリーマンみたいにグラスを片手にフラフラ。
首に巻いていたスカーフを頭に巻いて、ヒックヒックしゃっくりしていて
お前らはおやじか!って突っ込んでやりたいわ。
「とりあえず…寝るのを待とう」
「そうだね…」