キミが好き
しばらくすると、2人は大人しく寝息をたてながら寝てしまった。
「ふー疲れたー」
「朱里ちゃんを励まそうとか言いながら一時間でこのさまだもんね、ごめんね?」
優しくそう言う優くん。
あたしは首を横に振った。
「ううん、いいの。奈都の新キャラも新鮮でよかったし、可奈の泣き上戸もなかなかウケた」
やっぱり、2人には敵わないや。
「すごく元気もらえた。たくさん飲まされちゃったけどね」
それもそれで、楽しかったし。
「この2人がいてあたしがいるもん」
ふふ、と笑うあたしに優くんは可奈の頭を撫でながら、言った。
「可奈もいい友達持ったな」