キミが好き
ありったけの愛情と
ありったけの好きが
込められていた手紙。
読み終えたときには、涙でぐちゃぐちゃな顔になっていた。
「朝から待ってるなんて…いつ手紙に気づくかもわからないのに…もう4時だよ…っ」
山田も変わってないよ。
相変わらずの大バカ。
「ライチ、ごめん!荷物お願い!あたし山田のとこ行ってくる!」
走って走って。
走って走って。
やっと、山田に追い付けるかもしれない。
「山田っ!」
近くの公園に行くと、ベンチに腰下ろし寝てしまっている山田がいた。
「山田?」
いくら呼んでも、起きない。
あたしは仕方なく山田の隣に腰下ろした。