キミが好き
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「ぬ〜っ」
「ぬ〜っ」
只今、ライバル偵察中。
手がかりは名前のみ。
“相良 由梨”
憎たらしいほど、可愛い名前。
どんな人か想像するだけで、胸がきゅうと締め付けられる。
でも、向き合うって決めたから!
「可奈!見つかった?」
「いや、ダメ…」
「って、2人ともバカ?」
「「へ?」」
後ろから、呆れたようにあたしたち2人をみる奈都。
「はぁ…、偵察ってねぇ…山田ん家来て見張ってるだけじゃない。来るなんて限らないでしょう?」
「あ、そっか」
そう言ったあたしに、奈都はまた呆れた顔をする。
あ!いい忘れてたけど、2人に相談して協力してもらってるんですよ。
心強いでしょう?うふふ