キミが好き




苦しくて、苦しくて。



痛くて、痛くて。




足の怪我なんて、どうでもよかった。




今、山田ん家に由梨さんがいるのかな?



由梨さんと仲良くケーキ食べてるのかな?




なんて、考えて余計苦しくなった。




そんなあたしを、奈都はきつく抱きしめると




「大丈夫、大丈夫だから。朱里…」




そう何度も言って、抱きしめてくれた奈都の腕の中は温かくて心地よくて、いつの間にかあたしは意識を手放していた。





…─────────
───────────────




「浜野…」



「山、田…?」



「俺、由梨のことが好きなんだ」



「えっ?」



「由梨もはるちゃんのこと、好きなの。」



「付き合うことになったから、俺たち」




え?


え?



えーーーーっ!?




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