キミが好き
せっかく来てやったのにとか、ぶつぶつ言いながら不機嫌になる山田。
でも、だって
だって……
それで、心配してきてくれたんでしょう?
あたしがおかしいからって、心配してくれてたんでしょう?
逆に聞くけど、ニヤけられずにいられますか?あなた
嬉しすぎるよー!
「山田行くよ!ほらほら、遅刻しちゃうっ」
あたしは、山田の後ろに座ると上機嫌に言った。
「元はと言えばお前のせいだろ?」
「ほーら、レッツゴー!」
「…ったく。ちゃんと、捕まってろよ?振り落とすからな」
なんて、言う山田にこんなチャンスないとばかりに抱きつくことは出来なかったけど。
腰に腕を回した。