キミが好き



そして、あっという間に日曜日になった。



1時に公園だったよな。


何気、10分前に着いた俺。



「早すぎたかな」



そう呟いて、ふと公園を見渡すと可奈ちゃんはすでに来ていた。


早いな、なんて思って顔が緩んだ。



「可奈ちゃん。」



駆け寄ると、可奈ちゃんはこっちに気づいたみたいでニコニコして手を振る。



「早いな」



「優君だって早いね」



制服とは違って、大人っぽい可奈ちゃんの笑顔に少しドキッとした。



「さ、行こっか?」



そう言って、自然と手を握ってくる可奈ちゃんに俺も自然と握り返してしまった。



すっかり、可奈ちゃんのペース。



なんか、学校んときと可奈ちゃん違うくね?




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