キミが好き
「ははっ…やっぱ、浜野お前はおもしれー」
「は?なにがよ?」
「俺さ、こんなんで有名になったつもりじゃねーから。」
「……」
「俺、テレビ出て海外にもたくさん行って超有名な俳優になんだ」
そう言った山田の目はキラキラしていた。
初めて山田の口から聞いた山田の夢。
すごく魅力的だよ。
でも、それ以上に複雑。
これ以上、有名になったらライバルどんどん増えちゃうよ。
山田がどんどん遠くなっちゃうよ。
やっぱり、あたしあんたのこと一生諦められない気がする。
大好きなんだよ、バーカ。