キミが好き
とりあえず、山田ん家に向かったあたし。
10時、10分前。
早く来すぎたかな?と山田ん家の前でウロウロしていると
「あれ?はるちゃんの彼女さん?」
「えっ?」
髪を巻いて、フワフワとしたワンピを着た可愛い感じの女の人が首を傾げあたしを覗いてきた。
うわー可愛い人。
目が特別大きいわけではないけど、白い肌とふっくらした唇と笑ったときのえくぼがとっても可愛い人だった。
「いえ…違います」
「えー?そーなの?あ…あたしは相良由梨って言ってはるちゃんとは幼なじみなんだー」
そう言って笑った女の人に、あたしの顔から笑顔が消えた。
相良 由梨さん…
初めて見たときと、全然服装も雰囲気も違ってわかんなかった。