キミが好き





わーわー言っていると、不機嫌の奈都が更衣室から顔を出した。




「なんであたしまで……」



奈都は黒で、大人っぽい奈都にぴったり。




サラサラの黒髪が、引き立っていて奈都…綺麗すぎ!



うわーなんかあたし…恥ずかしくなってきたし。




「奈都〜綺麗!」



可奈もそう思ってたらしく、ぴょんぴょんしながら奈都に近づいていく。



だ!だから!




パンツ見えちゃうって!




あたしが注意しようとしたら…




「可奈ちゃん」




ひょいっと伸びた手に寄って、可奈は引っ張られた。



「そんな格好して飛びはねないで?」




そう言ったのは、いつもは優しい顔を強ばらせた優くんだった。





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