小豆の日々
四季と離れた席に案内され
四季はわたしたちには
気づかなかった
柿子はミルフィーユ
わたしはモンブランを
共に紅茶を頼んだ
「四季って彼女いた?」
「知らない…」
わたしは限りなく小さい声で言った
なんだろう、
辛いような
泣きたいような
焦燥感。
四季の全てをわたしは
知っているつもりだった
好き、嫌い
性格を知り尽くしてた
そんな四季の知らないとこがあったのは
なんだか嫌だったから
こんな気持ちなんだと
思う。