ヒミツの恋
「まぁ、中に入りなさい。
話してやるから。」
「は、はい…」
「実はな…
お父さんは…
結構有名な綾瀬一家組…通称、綾瀬組の九代目なんだ。」
「え…嘘…!
あの綾瀬組の!?」
「あぁ…。
だから、みちるが嫌な思いをしたら困るからって離れて暮らしてたんだ。」
「…によ…」
「みちる…?」
「「「「…お、お嬢?」」」」」
「なによそれ…!
私はお父さんが…お父さんが…いない事のが辛かった………!」
「悪かったなぁ…
これからは、
こんな親父だが一緒に暮らしても、いいか?」
「当たり前…じゃん。」
「でも、みちる。
大きくなったなぁ、
昔、迷子になって泣いていた子とは思えん。」
「な、なんでそれを…」
「だってあの時この家まで送ってやったのは………………………………………………………………お父さんだぞ?」
「うそぉ…
あ…そう言われれば似てるかも…。」
たしかあの時…
男の子にからかわれて腹が立って喧嘩買ってやっつけた後…
迷子になったっけ(苦笑)
「あの時、みちるすごく喧嘩強かったみたいだけど今はどうなんだ?」
「今は喧嘩なんかしない!
学校でもか弱~い女の子演じてるし(笑)