傷だらけの僕等
* * *


目が覚めると、あたしは先生の腕の中にいた。

あのままあたしは先生の腕の中で眠ったらしい。

久しぶりに心から安心して眠った。


先生はまだ起きていない。

それに先生の力強さは昨日のままで、あたしは逃げようがない。

驚くべきことは、目が覚めたとき、あたしの体が強張らなかったこと。


あたし…
安心しきってるの?


自分の体が自分で分からなくなった。

いろいろ考えているうちに、目の前に先生の顔があることに気付く。

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