傷だらけの僕等

外へ

* * *

1時間ぐらい泣いたんだろうか…

彼女は鼻をすすりながら

「ご…めん…シャツ…すごいことに…。」

と言った。


「別にいいよ。」

そう言ってまだ濡れている彼女の目をわしゃわしゃとこすった。


「でも、さすがに着替えてくる。」

「ごめん…。」

「いいって。
つか俺、飲み行った時の格好のままだし。
どうせ洗濯するのお前だろ?」

彼女は頷く。

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