傷だらけの僕等
自分の部屋に入り着替える。

時計を見て気が付く。

まだ午前中だった。

朝飯も食べずに俺たち何やってんだか…。


「お前も着替えろ。
外に飯食いに行くぞ。」

「え…?」

「朝飯と昼飯一緒でいいだろ?
あと10分後出発。」

「外…行くの?」

「怖いか?」

「だってもし…見つかったら。」

「ここから近いのか家?」

「分かんない。
あたしここに来てから一度もこの家出てないから。」

「不健康だな。よく考えたら。」

「怖い。見つかるのが。」

「見つかっても大丈夫。ちゃんと連れて帰るよ。
てか、本来ならお前、二人を訴えることもできるんだから安心しろ。
お前が連れ戻されなきゃいけない理由がない。」

そうは言っても彼女の不安はそう簡単に消えない。

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