傷だらけの僕等
良いタイミングで料理が来た。

ほぼ同時に来てくれてありがたかった。

お互い、ほぼ無言で飯を食べる。

ホットケーキも食べ終わったころに俺が先に口を開いた。


「さっき朱音から聞いてただろ、美智のこと。」

「え…?」

「俺の部屋、掃除したときにでも見つけた?
写真。」

「……。」

答えずに俯いたところを見ると図星なんだろう。

「ごめんなさい…。
詮索するつもりはなかったの。」

「いいよ。別に怒ってないし。
俺も未だに写真持ってるなんて女々しいことしてるよな本当に。」

「……。」

「朱音が話していた通り、美智は俺の彼女。
彼女といっても元だけど。」

「あたしのせいで…別れたんじゃ…。」

「ないよ。全然。
彼女とはとっくの昔に別れてる。
もう4年くらい前になるな。」

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