傷だらけの僕等
「先入る?」

「先生どうぞ。」

「あ、そう?」


自分のしたことを思い出すと、先生の顔が見れない。

今日のあたしは特に変だ。

弱いところは、もう二度と誰にも見せるまいと思っていたのに…

先生の一言であたしの涙腺はあっさり崩壊したし。

あたしから先生に抱きつくなんてどうかしてる。

冷静さを取り戻したあたしの頭。


ふぅーとあたし以外誰もいないリビングで息をはく。


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