傷だらけの僕等
こくんと頷く彼女。

確かに彼女の指摘はもっともだった。
職業上、女学生を家に連れ込んだ挙句、泊まらせたなんてことが学校にバレたら、当然のことながら問題にされる。まぁ普通に学校はクビだ。

だけど、今の俺にとっては彼女が学生だってことのほうが衝撃的だった。


「大学生も…学生だしな。」

『大学生なんかじゃない。
普通に高校生。』

「こ…うこうせい?」

またしても頷く彼女。

どの方向から見たってそうは見えない。
身長がかなりあって細身で…
まるでモデルみたいなスタイルだからというのもあるけど、それだけじゃない。


「人間、見た目じゃ年齢は本当に分かんないな…。」

『いくつだと思ってたの?』

「普通に成人してると思ってたよ…。」

『ありえない。』

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