傷だらけの僕等
先生がいなくなった部屋。

あたしはソファーに座る。

大丈夫じゃないよ本当は。

あいつに会ったらと思えば、足もガクガクする。

でも、あたし、

甘えたままでいたくないから。

先生が押してくれたあたしの背中。

今度は少しだけ自分の力で進んでみたい。



あたしは近くのスーパーまで出かけることにした。


もしこの時出かけなかったら…

幸せは崩れることがなかったのかな。

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