傷だらけの僕等
先生…

先生はあたしを闇から救い出してくれた。

あたしに初めて「優しさ」というものを教えてくれた。


そしてなにより先生は

あたしを人として扱ってくれた。


ありがとう。

何度言っても足りないね。

でも言わせて。

ありがとう。


「ありがとう。」

一人で呟く。


「やっぱり…先生に最後に言いたかったな…。」


今になって後悔する。

でもこんなこと言ったらそれこそ先生は本気で不審がるから言えなかった。

それに…


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