傷だらけの僕等
―2週間後・放課後―

「ただいまー。」

ガチャっという音と共にドアを開ける。

いつもなら彼女がそっと出てくる。

そう…

「いつも」

だったら。


おかしい…
部屋が暗い。


「いないのか?」

静まる部屋に問う。

誰も返事をしない。

寝ているのかと思って自分の部屋に向かう。

誰もいない。


一気に血の気が引いた。

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