傷だらけの僕等
「理沙子!!」








一瞬、誰があたしの名前を呼んだのか分からなかった。

ううん…分からなかったんじゃない。

嘘だって思っただけ。

あなたが来てくれるなんてありえない…

そう思っただけ。

でも目の前にいる人は…

一番会いたくて

一番愛しい






「先生……。」




だった。

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