傷だらけの僕等
「何?なんか…変?」

「いや…そうじゃない。」


なんだ…この…可愛さ…?

服もメイク道具も朱音があげてたけど、予想以上に上手く使ってやがる。


「え?何?なんか失敗してる?
あんまメイクとか得意じゃないんだけど…
結構今日は頑張ったと…。」


俺は思わず彼女を抱き寄せた。


「うん。可愛い。
つーか可愛すぎてびっくりした。」

彼女の耳元でそう呟いた。

「え?」

彼女の体が一気に熱くなる。
耳まで赤くなってて面白い。


「赤くなりすぎ。もう慣れろよ。」

「だって…不意打ちでそういうこと言うんだもん…。」

「もう何年も一緒にいるのにまだ慣れねぇの?」

「無理!!」

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