傷だらけの僕等
街灯がないせいであまり彼女の表情が見えない。

返事もないから不安になって、俺は少し彼女に近付いた。

彼女の顔が見えるように…

そしたら彼女は…



「…っ…っく…。」

「なんで…泣いてんの?」

「だって…あ…あたし…。」

俺はたまらなくなって理沙子をぐっと引き寄せた。


「うん。何?」

「あたし…で…いいの?」

「うん。理沙子がいい。
一緒に生きていきたい。これからずっと。」

「う~…。」


理沙子の涙腺は崩壊した。
俺の腕の中で泣き続ける理沙子。
なんだか…
俺が悪いみてぇじゃねぇか。


「なぁ…。」

「え?」

「返事はくれねぇの?」

「返事?」

「お前…さっきのはプロポーズなんだけど?」

「あっ!!そうだった…。」


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