傷だらけの僕等
「まったく…
よく猫とか犬とか拾ってきてたけど…
まさか人間拾ってくるなんてね…
しかも高校教師だってのに女子高生と2人っきりの生活?
学校にバレたらあんた完全に職を失うわよ?」

「俺の高校の学生じゃないよ。多分。」

「そういう問題じゃないわよ。世間体の問題。」

「分かってるよ。
でも…なんとなくだけど…」

「なんとなく…何よ?」

「目が離せないっていうか…」

「出たよお節介が。」

「つーかこの話黙っとけよ。」

「誰に言えばいいのよ。言う相手なんかいないって。」

「そうだけど。
そろそろ用意出来た?」

「一応パジャマ2着とジャージ1着でしょ?
あと、ワンピ2着とジーパンと…
サイズは私と同じで大丈夫って言ったけどこんなに背が高い子なの?」

「うん。多分朱音と変わんないよ。細さも。」

「ま、ジーパンは適当に直して使って。
それとあと何があればいいかしら…?」

「朱音が使わない服でいいんだけど…
つーかテンション上がってきてない?」

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