傷だらけの僕等
「あ、聡。」

「何?」

「ちゃんと自分のこと、気を付けるのよ?」

「分かってるよ。
つーか止めねぇのな。彼女が俺の家に住むこと。
お前ならすぐ追い出せとか言いそうなのに。」

「まぁ姉としてはそう言いたいところだけどね。
でも、あんたが決めたことなら何も言わないわよ。」

「ありがとな、朱音。いろいろと。」

「いえいえ。近いうちに会わせてね。
可愛い子ならぜひ見たいしコーディネートしてあげたい!!」

「昔っから可愛い子好きだよな。お前。
お前が男なんじゃねーの?」

「そーねー私とあんた、性別間違えちゃったのかもね?」

「一言余計だよ。じゃーな。」

「またね。」


俺は朱音のマンションを出た。

いつ来ても朱音の部屋は服まみれだ。

まぁ仕事柄仕方ないけど。

そして日曜日の午後。
今に至る。

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