傷だらけの僕等
「お前が話せるようになったら全部問いただしてやるよ。
だから『怪我が治る』までじゃなくて、『話せるようになる』までここにいろ。いいな?」
彼女は顔を上げて俺に疑問の眼差しを向ける。
「お前は『なんで?』って聞きたいんだろ?
理由は…ない。
でも、これだけは覚えておけ。
お前をどうこうする気はない。」
真っすぐに彼女を見つめた。
「分かったか?
分かったら、消毒するから腕出せ。」
彼女は俺を疑うことを少しは諦めてくれたらしい。
素直に腕を出した。
俺は彼女に触れないように、ピンセットで消毒する。
消毒液をあてる度、少し顔を歪める彼女。
しみたんだな。
「そういう風に素直に顔に出せばいいのに。」
そう言うと彼女はいつもより深く顔を伏せた。
だから『怪我が治る』までじゃなくて、『話せるようになる』までここにいろ。いいな?」
彼女は顔を上げて俺に疑問の眼差しを向ける。
「お前は『なんで?』って聞きたいんだろ?
理由は…ない。
でも、これだけは覚えておけ。
お前をどうこうする気はない。」
真っすぐに彼女を見つめた。
「分かったか?
分かったら、消毒するから腕出せ。」
彼女は俺を疑うことを少しは諦めてくれたらしい。
素直に腕を出した。
俺は彼女に触れないように、ピンセットで消毒する。
消毒液をあてる度、少し顔を歪める彼女。
しみたんだな。
「そういう風に素直に顔に出せばいいのに。」
そう言うと彼女はいつもより深く顔を伏せた。