傷だらけの僕等
よく見ると、テーブルも心なしか綺麗になっていた。

窓とかも。

食器棚まで綺麗にしてある。

もともとそんなに汚くはなかったけど、なんというか…

拭き掃除した後って感じになっていた。


「もしかして…掃除もした?」

『暇だったから。』

彼女の答えは全て『暇だったから』
それでも、そういう行動を起こしてくれたことが単純に嬉しい。


「そっか。
ありがとな。」


そう言うと彼女は少し照れたように赤くなり、俯いた。

可愛いところもあるじゃん。

こういう姿を見ると思う。

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