傷だらけの僕等
もし一緒にいられるんだったら…

声なんか一生戻らなくてもいい。

そんなことを思う自分も嫌いだよ。


甘いね、あたし。

何度傷つけられたって、何度裏切られたって、人間を信じたい…だなんて。

諦められない…なんて。




今日は雨。

先生は休み。

あたしはソファーから窓を眺める。

雨が窓を叩いてる。

あたしがこのマンションに辿り着いた日も、このくらい降ってたかも。

だから余計、先生との出会いを思い出す。


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