傷だらけの僕等
完全に起きた。
でもまだ寝ぼけてるみたいで、ゆっくり周りを見渡す。

「腰がいてぇ…
寝方を間違えた…」

そう言った後、自分にかけられている毛布に気づく。

「これ…お前がかけてくれたの?」

肯定するしかない。
あたしは頷く。

「そっか…ありがとな。」


そう言って優しく微笑んだ。

その笑顔に、不意に胸がきゅっと苦しくなる。

何…これ?

気がつくと、先生の手があたしの頭に伸びてきた。

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