傷だらけの僕等
「真にお前のこと話しても大丈夫なのか?」

それと…男に会うの平気なわけ?
とも聞きたかったが、ここはあえて聞かない方向でいくことにした。


『どういう意味?』

「あんまり自分のことベラベラ話されるのは嫌なんじゃないかって思っただけ。」

『あたしはただの居候。
先生がすることになんの文句も言わない。』

「そういうことを言いたいわけじゃねぇんだけど…。
まぁ…真も悪い奴ではないから大丈夫…だろ。多分。
嫌になったら俺の部屋行っていいからな。」

『分かった。』



「おーい!!何分待たせんだよー!!」

「分かったって。」


このマンションは1階にインターホンがある。
そこで俺の部屋番号を入力すると俺の部屋につながる。
で、俺が確認して部屋に備え付けのボタンを押せば、部屋がある方へと入ってこれるっていう作りになっている。

エントランスを開けて1分も経たないうちにあいつが走ってくる音が聞こえる。

俺の部屋のドアを叩く。

「俺俺ー!!開けろよ!!」


そんなに叩かなくたって聞こえてる。
どんだけ酒が飲みたいんだこいつ。

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