傷だらけの僕等

身動きがとれないほど

【Risako side】

ピーンポーン…

チャイムが鳴る。

時計を見ると9時。

あたししかいないのに…どうしよう…。

先生だったらチャイムなんか鳴らさずに入ってくるはずだから、先生じゃないよね?


あたしは恐る恐るモニターを見る。

見てみると、ぐったりした先生と…真って人。


「開けて!!ちょっと今日、こいつに飲ませすぎちゃって。」

あたしは解除ボタンを押した。

玄関を開けて待つ。


真って人が先生を抱えて向かってくる。


「調子に乗って飲ませてたらいつの間にかこんなになっててさ。
ホントは俺が世話してやるべきなんだろうけど…
まぁ…君がいるし大丈夫かなって。
後は任せてもいい?」


あたしは頷いた。

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