7時12分。
ゆっくりと振り向くと、こっちに向かって走ってくるインテリ君の姿が。

(えっ?インテリ君!?)

インテリ君の他に私達の方にむかってくる人物はいない。
急に自分の心臓は早くなり、体が熱くなった。
顔が赤くならないように、気持ちを落ち着けるのに必死だった。

「こいつ、俺と同じ高校の和弘。」
「和弘です。」
「こ、こんにちわ。琴美です。」

笑顔を作るが、ひきつってる気がする。
もう自分の中では、いっぱいいっぱいだからしかたがない。
インテリ君もとい和弘君は、笑顔で挨拶してくれた。
インテリ君の笑顔をはじめてみた。

「琴美とは中学が一緒だったんだ。てか琴美、さっき何か言いかけてたよな!なんだよ?」

いや、ついさっきその問題は解決しましたよ、勇治君。

「えっ?いや、なんでもない。」
「あっ、そう。」

勇治のサバサバしたところは変わってなかった。しかし、この場合深く追求されても私がこまることだったから助かった。
しかし、インテリ君と勇治が友達だったとは…。
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