kiss me Again
日曜日。
「ん~…今何時…。」
今日は学校休み。
あたしはベッド中
手探りで携帯へと手を伸ばす。
布団から出た手のひらは
冬の朝の空気に
一瞬にして冷たくなる。
「やばっっ!」
携帯画面を見てあたしは慌てて体を起こす。
着信が5件。
全て大輔からだった。
あたしは焦りながら階段を降りて洗面所へと向かう。
「もぉ。朝から騒がしいわね、あんたは。」
「も~お母さん邪魔、どいて!」
洗面所の隣に置いてある洗濯機に
お母さんが忙しく洗剤を混ぜる。
そして顔を洗い
歯を磨いたあたしは再び部屋へと駆け上がった。
「海音!階段は静かに上りなさい!」
なんてお母さんの声は
今のあたしには雑音でしかない。