kiss me Again
大輔に抱かれるのは嫌じゃない。
むしろ何も考えなくて済むから
あたしは大輔を拒んだりしない。
ただ、キスされるのが嫌だった。
あの海でした切ないキスを
忘れてしまうのが
嫌だったんだ。
~♪~♪~♪
「……海音、携帯鳴ってる…。」
「…いいよ、放っておいて。」
「そ…。」
その答えに大輔が再び動く。
「…ん……大輔…。」
唇が重なる。
深く、何かを求めるように。
~♪~♪~♪
「…また鳴ってる。家からとかじゃないの?」
「……そうかも。」
重なり合う中
響く携帯電話は余計にうるさい。
まるであたし達のこの行為を
中断させるように携帯が鳴り響く。